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コラム

2026.10.17

取扱説明書の現場から生まれた、翻訳と制作の会社

【Vol. 01】 株式会社トゥブルーム 代表インタビュー

福岡を拠点に、2003年の独立から23年。取扱説明書の制作現場で培った技術をもとに、「翻訳」と「制作」の両方の専門性を活かしたサービスを提供してきたトゥブルーム。創業当時の想いや会社の強み、そして地方創生を柱のひとつに掲げたこれからのビジョンについて、代表の中村義幸に編集部が聞きました。

 


―代表のこれまでのキャリアを教えてください。

個人事業主として独立する前は、営業や総務・経理、サービス業など、いろいろな仕事をしてきました。自分にはどんな仕事が向いているのだろうと考えていて、その時期は自分探しの時間だったかもしれません。とりあえず「やってみる」精神でいろいろなことにチャレンジし、何社かで働くうちに、ずっと続けていけて、どんな環境でもできる仕事は何だろうと考えるようになりました。

そんな時に出会ったのが、主に産業機械の取扱説明書(取説)や技術マニュアルを制作する会社です。そこで、現地取材をして取扱説明書の原稿を作成するテクニカルライティング、機械の構造などを図解するテクニカルイラスト、Word・InDesign・FrameMaker(構造化)などの専門ソフトで組版するDTP技術、取扱説明書や技術文書を多言語に翻訳する技術翻訳などの専門技術を学びました。その会社で経験と実績を積み、個人事業主として独立しました。8年後の2011年に法人化し、現在に至ります。

 

―2003年に個人事業独立、2011年に法人化になりますが、当時の想いと、経営者としてずっと大切にしてきたことを教えてください。

誰かの役に立つ仕事、楽しいと思える仕事がしたい。当時はその気持ちが強かったのを覚えています。その後、いざ最初の社員を雇用する時には、大きな責任を感じましたね。この社員の生活もかかっているのだと、ある種の覚悟が生まれました。

それ以来、「どんな会社にしたいのか」、つまり「どんな仕事をしていきたいのか」をいつも考えてきました。その答えが、お客様に寄り添うパートナーであることです。単に翻訳やデータ制作をすることにとどまらず、困っていることがあれば共に悩み、答えを導く伴走者のような存在を目指しています。最近では、海外進出のサポートやプレゼン資料の作成、原稿制作など、より良い発信につながることであれば、どんなことでもご相談いただければうれしいです。提案されたものを作るだけではなく、共にアイデアを出し合い、一緒に作り上げていくことが喜びでもあります。

 

―「翻訳」と「制作」の両方のフィールドでサービスを提供している会社ですが、トゥブルームの強みは何だと思いますか?

強みは大きく2つあります。1つ目は、品質に自信を持っていることです。「翻訳」に関しては、案件ごとに最適な進行体制とチームを組んでいます。

翻訳支援ツール(CATツール)で用語や表現を統一したうえで、ネイティブ翻訳者とバイリンガルチェッカーによるクロスチェックを行い、案件に沿った翻訳や言い回しができているかを細かく確認しています。さらに、お客様が蓄積してきた過去の翻訳資産(翻訳メモリ)をデータベース化し、訳文の統一による品質向上や、翻訳コストの削減もご提案しています。

「制作」の面では、データ構築からあらゆるドキュメント制作、多言語のDTPまで対応しており、その際はネイティブによる文章の最終確認も行っています。特に社内校正に力を入れているので、修正の戻りが少なく、お客様からもご好評をいただいています。

また、翻訳・制作のどちらでも、AI技術が力を発揮する場面を見極めながら、積極的に活用しています。そして何より、スキルの高い社員が常に新しい情報を集め、案件の精度を上げようと努めていることが、品質を支えています。

 

翻訳サービス詳細はこちら https://twoble.jp/translate/ 

制作サービス詳細はこちら https://twoble.jp/creative/

 

2つ目は、先ほどのお話とも重なりますが、お客様と伴走し、一緒に問題を解決しようとする姿勢を持っていることです。先回りしてお客様の要望を考え、サービスを提案する。社員ひとりひとりがそういった意識を持って仕事に取り組んでいます。

品質へのこだわりと、お客様と伴走する姿勢。この2つがそろっているからこそ、長くお付き合いいただいているお客様が多いのだと感じています。

 

―高い技術を持つ社員が多いとのことですが、代表が社員に求めることは何ですか?

技術はもちろん大切ですが、それ以上に、自分で考えて能動的に動いてほしいと思っています。単に求められたことをこなすだけではなく、自分の想いやアイデアを発信していってほしい。実は、これまでのサービスには社員の発案から生まれたものがたくさんあります。やりたいことがあったら実現できる会社でありたいんです。社員の想いを受け止め、実現できるように助言し、環境を整えるのは会社の役目ですから。

また、新しい情報を積極的に取り入れ、それをお客様に還元していってほしいですね。お客様と一緒に課題を解決し、感謝していただける――その積み重ねが働くやりがいとなり、社員が充実した毎日を送ることが、家族の幸せ、そして地域の幸せにもつながっていく。この幸せの輪を広げていくことが、私自身の喜びです。

 

―今後のビジョンを教えてください。

今後に向けては、大きく2つのテーマがあります。

1つ目は、海外進出やインバウンド対応に取り組む企業への言語支援です。全国各地からご依頼をいただく中で、近年は、日本の素晴らしいプロダクトやサービスを海外に広めたいと、海外進出を目指す企業が増えています。引き続き、そうした企業の言語面でのお手伝いをしていきます。

そして今後はその中でも、「地方創生」を柱のひとつに掲げ、福岡・九州に根差した企業の海外展開を後押しするとともに、インバウンド客への対応を支援するなど、地域や社会に貢献しながら、頼りにしていただける存在になりたいと考えています。

2つ目は、AI翻訳への対応です。ChatGPTなどの生成AIの進化によって、個人や企業の担当者の方が、自分で気軽に翻訳できるようになりました。一方で、「この翻訳で大丈夫か確認してほしい」という新たなご相談も増えています。そこで、この「AI翻訳後のネイティブチェック」を新たなサービスとして、さまざまな言語で展開していきます。

どちらのテーマも、根っこにあるのはお客様と共に歩む姿勢です。社名の「トゥブルーム」には、“Two(トゥ)”――お客様と私たちがお互いに協力し合い、“Bloom(ブルーム)”――花を咲かせ、実を結ぶように、という想いを込めています。どちらか一方だけではなく、双方にとって有益で幸せな関係を築くこと。それが、私たちの変わらない願いです。翻訳や制作のことでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。


 

「お客様と共に」――代表の言葉の端々から、その想いが伝わってくるインタビューでした。

 

トゥブルームでは、お客様に信頼してご依頼いただけるよう、これからも社員の姿や日々の仕事への取り組みを記事でお届けしていきます。次回もどうぞお楽しみに。(編集部)